ー 序章 ー

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葵は、夢を見ていた。 いつもの不思議な夢ではない。 暖かく穏やかな、海の中をたゆとうような優しい記憶。 その幸福な過去は一瞬で消え去り、黒と朱に彩られた悪夢へと変わってゆくー あの『五年前』の惨劇の夜へとー ・
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