誕生日

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「美亜、誕生日おめでとう!!」 父の声と共に、パン!!パンッ!! 大きな音をたてて、 クラッカーから元気よく 飛び出たテープ達が 飛び交っている。 母も喜びの声をあげた。 「美亜はもう15歳ね、 もうこんなに大人になって!! 早いわねぇー、おめでとう!!」 今、誕生日を 祝われているのは 私、原田美亜(ハラダミア) 今日で15歳になる。 15歳になれば グラビートの国では 精霊使いになることが できるのだ。 だから、私のお母さんは 15歳を大人と言う。 私がロウソクの火を フゥッと消し、 家族みんなでケーキを食べ 誕生日のお祝いも 終わりになる頃、 父が突然、真剣な表情で 私に言ってきた。 「突然なんだが・・・美亜、 新米の精霊使いを中心に 育てたり、教育をする学校の 聖グランド学校に 入学しないか?」
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