あの日の事件

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カイラの森、 この森は、 前の王が殺された戦争・・ そう、100年前の 戦争の中心部だった。 森は火の海となり、 数えきれない、 たくさんの人々が 帰らぬ者となった。 精霊達もまた、 長い戦いにより、殺されたり 地獄そのものだった・・。 しかし、100年たった 今では 焼け野原になった カイラの森も 日に日に緑を取り戻し、 墓場がある以外は 時を経て、 果実をつけた木も繁り、 戦争の前の森の姿に 戻ってきていた。 「美亜、ミコ、いつもの 場所に行こうよ。」 零が言った いつもの場所とは、 私たちがよく遊ぶ、 小さなくぼみの 原っぱである。 そこは芝生が生え、周りは 木々に囲まれているため、 遊ぶには充分すぎる場所。 この森が出身の精霊である ミコはその土地の 精霊の力を生かして 木々で隠れ家を 作ってくれた。 私たちだけの 秘密基地である。 今日は3日ぶりに その基地で遊んだ。
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