145人が本棚に入れています
本棚に追加
むかしむかしあるところに。
全人類。男女問わずが認める、この世で最も優れた。神々しい容姿を持ち合わせた少年がおりました。
好みがある無いにしても、誰一人として、その少年を侮辱することが出来ない程の少年。
運動はそれほど得意では無い。だが代わりに、勉強が得意な。何処にでも居るような性格の少年。
この世で最も格好良くて。
この世で最も平凡で。
この世で最も異常な。
少年が、おりました。
人との繋がりが、薄っぺらい無意味な存在に思える。
そこに存在する必要性が、皆無と言って良い程に無く思える。
明確な理由を説明しろといわれても、説明することは出来ない。
ただ言えるのは、物語に置いて、『本当に許しあえる関係』すらも、そんなのは上辺だけに見えて、仕方が無い。
その人の暗い過去を知っていても。
その人の性格を熟知してるとしても。
それが何になる? 本当に許しあえているのか? 分かりあえているのか? 知っていることが、それと何か、関係しているのか?
もししているとして、知っていることに、意味はあるのだろうか。
知らなくても知人だと、友人だと、名乗ることが出来る。家族だ、とすらも、名乗ることが出来る。
そんな世の中。人間社会において、人とのつながりの必要性なんて、存在する価値があるのだろうか。
少なくとも僕は、必要あるとは感じられない。
最初のコメントを投稿しよう!