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「ここが稼働すれば大剣になると思うんだけどなぁ」
説明を聞かずに飛び出してきたのでどこをどうしたら可変するのかセロにはわからない。
アオイに聞こうにもが斬斧の使い方を知っているはずないしな…。
さてどうしたものかと悩んでいるところへ、殲滅したと思われたジャギィが数頭現れた。
しかしその全ては雌個体。
ジャギィのメスは『ジャギィノス』と呼ばれ、オス同様にリーダーの指示に従って行動している。
…が、メスは原則として巣の近隣で活動し、巣の防衛や子育てを担っているのだが、この場に現れるということはそれだけリーダーがピンチだということであろう。
集団内にいる若いオスと比べると体長は倍近くあり肉体も強靭であるとされるため、ハンターにとってはメスの方が脅威なのだ。
気がつけば前にはドスジャ、後ろにはジャギィノスというフォーメーションが出来上がり、じわじわと二人に詰めより始めている。
「マズイな、囲まれてしまった。 セロ、そやつの相手は任せたぞ」
「わかったよ」
一旦武器の解明を諦めて斧の状態のままドスジャに斬りかかっていくセロを見送ったアオイは、鞘から刃を抜刀し微笑を浮かべてジャギィノスたちへ突っ込んでいった。
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