第二章

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 告げるなり、撫子はそそくさと去って行った。 この宿屋唯一の女中だと言っていたので、色々と忙しいのだろう。 それほど大きな宿屋ではないが、単独で全てを賄うのは大変だ。 義隆自身、大学へ通いながらの一人暮らしだったが、家事の一つも満足に出来なかったのだから。
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