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梅雨も明けて、7月。
俺と紗良の始まりの地、風間浜にも観光客がちらほら遊泳に来ている。
もうすぐ待ちに待った夏休みだが、我が風間高校は期末試験という重大な試練が残っている。
それなのに俺は今、風間浜にいる。
なぜならば、家で勉強なんて出来る人ではないからだ。
暇すぎて風間浜まで散歩に来た訳だ。
勉強をしようと思えば、直樹、紗良という最強の2人がいるため出来るのだ。
紗良と遊ぼうかと思ったんだけれど、きっと勉強させられると思うからね。
「あ、春喜くんだっけか?」
「ん…?おぉ!崎田じゃんか!なにしてんだ?」
彼は、風間高校の美化委員長の崎田晃(サキタアキラ)。
「俺はボランティア部長兼風間高校美化委員長だぞ…
この風間浜を観光客に汚されてなるものかぁぁあ!!
ってわけでゴミ拾い活動中だ。テスト前なのに春喜くんは何をしているんだ?」
「勉強する気にならないから散歩をしているんだ。」
「ちょうど良い…おいみんな!生徒会長が直々に来てくれたぞ!しかも手伝ってくれるとの事だ!」
「はっ?そんな事…「まじかよ!会長来てくれたぜ!」
「今までの会長は口だけだったのにな!」
「新会長なかなか良い奴じゃねぇか!ありがとよ!」
ボランティア部がこれだけ活気的に活動してくれてるなら、風間高校の会長として感謝しないとな。
「じゃあ、手分けしてがんばるか!」
オー!っとボランティア部員が気合いを入れる。
こんなにボランティアって熱かったんだな。
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