あれから。

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「いやぁ~悪のりとはいえ、まさか本当に手伝ってくれるとはありがたいな!」 「崎田たち、ボランティア部が頑張ってくれてるおかげで、風間高校の評判も良くなってきてるからな。恩返しのつもり。」 「そうか!ありがとう! そうこうしてる内にほら、あそこで花火してる奴らが!ここは花火禁止じゃぁぁぁ!!」 急に大声叫ぶと崎田は走っていった。 熱い奴だな。 ~♪ おっ、メールだ。紗良からだ。 『春喜!凪に聞いたよ!テストなんでしょ?どうせわからないんだから私の家に来なさい!』 バレてる…凪ちゃんって事は、直樹が言ったな。 凪ちゃんと直樹は別にそうゆう仲ではないけど、凪ちゃんが直樹をえらく気に入ってるみたいだ。地味に鈍感な直樹は気づいてないけども。 『いま、思い出の地を熱く、それでいて爽やかに清掃活動中なんだ。明日学校終わったらスタパで落ち合おう!』 今日は日曜日で、まだ昼前だから全然行ける時間だけど勉強は嫌いなんだ。ピクルスの次に。 『風間浜にいるのね?じゃあ私も清掃活動しにいくから!』 思い出の地で風間浜と気づくあたりが流石だと思う。 つか来るのか!?まぁここでは勉強しないだろうから構わんよむしろ歓迎するよ。Welcome my honeyだぜ。 時計が11時を回る頃、紗良が白いワンピースを着てやってきた。ちなみに紗良は最近はもうほとんど眼鏡を着けなくなっていた。 白いワンピースに白い肌。 夏の日差しは紗良の白い姿で反射してキラキラと光って見えた 意外にスタイルが良いんだな。 「おまたせ。そんなじろじろ見てるけど…変かな?」 「いや、綺麗だなって思って。」 「…は、早く掃除終わらせてご飯食べよ! お弁当作って来たから!」 「料理出来たのか!よしっ!あと少しがんばろう!」 紗良の新しい特技を聞いた所でやる気もあがり、残りの清掃箇所を崎田率いるボランティア部と俺たちでがんばって昼までに終わらせた。 途中で俺に彼女がいることを知ってボランティア部の連中が、「リア充爆発しろ」とか呟いていたのは、聞こえなかった事にする。 その後解散して、紗良と俺は海辺のちょっとした椅子とテーブルがある所で昼食をとることにした。
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