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時「…空。」
空「ん?」
ギュッと、苦しくない程度に抱き締めて離れる気配がない空。
大人しく抱き締められながら、疑問を投げ掛けてみた。
時「…何処に行ってたの?」
空「ああ、街にな。金の都合を付けてさ、買い物に行ってたんだ。」
…!
時「…買い物?」
金の都合っていうのも、気になるけど
買い物の方が気になる。
必要かな、それ。
空「暫く、人間界<コッチ>に居る事になりそうだからな。必要になりそうなやつを買ってたの。」
!
えっ…?
それ、帰れないって事?
時「…でも。」
白雪達が来れたんだよ?
道がある筈だよね?
空「ん、白雪達が使った道だろ?それさ、使えねぇんだって。」
!!
使えない…?
塞がった…とかで?
空「道無き道を来たっつーの?異空間を強引に渡って来たらしいんだ。」
…!!
ちょ、何それ…。
何て無茶を…。
空「そんなの、何度も使える訳ねぇし、無茶だ。詰まり、方法がねぇのと一緒なんだよ。」
"それに、あいつ等がお前に同じ事させる筈ねぇしな"
……………。
ちゃんとした方法が見つかるまで、人間界<コッチ>に居るしかない
だから、買い物…か。
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