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?「…もういいのか?」
牙を抜き、唇を離すとそんな問いが聞こえてきた。
時「…い。」
なんか、もういいや。
血で、意識も頭もハッキリとした。
時「…誰だか知らないけど…ごめん。」
状況が状況だったとはいえ
本当に、躊躇無く吸った。
?「! 気にしてねぇ。それより、落ち着いたか?」
時「…お陰様で。」
大分ね。
血で落ち着くなんてどうかと思うけど。
?「そうか。」
そう言うと、謎の人物は離れて
──シュッ
…!
確認する前に、姿を消してしまった。
時「…誰だったんだ…?」
色々、謎っていうか
不思議な奴。
俺が何なのかを知ってて、それでも触れて
躊躇無く、血を吸わせた。
そんな奴、限られてる
触れられても平気っていうのもさ。
疑問だらけだ。
でも、あいつが変って事は分かった。
白雪達みたいに、躯<ウツワ>に入ってるみたいな違和感。
あいつ、もしかして
空の特殊武器<パートナー>…?
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