#7

24/35
335人が本棚に入れています
本棚に追加
/450ページ
水「もう離れ離れじゃないだから、な?」 宥める様に、そう言う水稀に 「「…フンッ。」」 2人はそっぽを向くも、納得はした様子で ──シュッ …! 2人は、俺の体内に戻っていく。 水稀は、2人の様子に苦笑を零し、体内に戻ってきて 水稀達の遣り取りに呆れた様子の雷斗や 眠いのか、ボーッとした無表情の刹那も体内に戻り 最後に、困った様に笑い、頭を下げる白雪が体内に戻ってきた。 時「…和也、おいで?」 思わず、笑みが零れていると、仁の他に正面から視線を感じて 視線を向ける和也に手を伸ばせば 和也は、恐る恐る四つん這いの体勢で近付いてきて ちょこんと、俺の隣に座るのだが その際、無意識なのか、キュッと俺の着る衣服の裾を握っている。 時「……。」 どうして、人間界<ココ>に居るのか どうやって、人間界<ココ>に来たのか 聞きたい事が、幾つもあるけど 方法は違っても、恋しさを訴えてくる2人の姿が答えを呉れた気がした。 時「…空には会ったの?」 ふと、思った事を聞けば 和「…会った。」 仁「気持ち悪い位、ご機嫌でニコニコしてた。」 間を置かず、2人からそんな答えが返ってきた。 時「…そっか。」 ご機嫌で、ニコニコ… その原因に、心当たりがあるだけに苦笑しか出て来ない。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!