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時「……。」
空、喜んでたんだ…
ずっと、待っててくれたみたいで…
泣いて…たから…。
俺の場合…どうしても、恥ずかしさが勝るけど
あの瞬間だけは、幸せ、とか…嬉しさ、とか…勝った。
そんなのは初めて、だったよ…。
?「ただいまー!」
「「!!」」
…!
突然、思考を遮った洞穴に響く帰ってきた空の声。
その瞬間、2人は俺から離れて奥へと行ってしまった。
空「あれ?時雨、居ねぇの?」
…!
元の場所に居ないからか、そんな問い掛けが聞こえ
慌てて、四つん這いの体勢で戻った。
空「お、何だ。奥に行ってたのか?」
戻ると、空は敷き布団…?の上に座っていた。
俺の姿を確認すると、嬉しそうにニッコリと笑う。
時「…う、うん。」
恥ずかしさから、空を直視する事は出来なくて
不自然に、視線を逸らしてしまうが
空「そうか。白雪達とかに会った?人間界<コッチ>に来てんだよ。」
空は気にした様子は無く、そう問い掛けてくれる。
時「…ん。会え……!」
──グラッ
ふと、バランスを崩して倒れそうになるが
空「!」
──ポスッ
…!
手を引っ張られて、空の胸に収まった事で、倒れずに済んだ。
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