#7

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時「…ご、ごめ…。」 咄嗟に、躯を起こして空から離れる。 そのまま、立ち上がろうとするも ──グイッ …!? 伸びてきた手が、俺の手を掴んで引っ張り その際、俺の躯は反転し、背を向けた形で空の腕に収まった。 時「…そ、空…、あの…っ。」 動揺し、上擦った声を出すと 空「! ハハッ。何て声、出すんだよ?」 空は笑い、面白がっている様子。 だが だからといって、悪戯をしたり、からかう事はない。 空「フフッ。よしよし。」 笑いながらも、穏やかな声でそう言い 優しく頭を撫でてくれ、落ち着かせてくれる空。 時「……。」 空のお陰で、心が落ち着いて無意識に入っていた躯の力が抜けた。 空「落ち着いたか?」 時「…うん。」 お陰で、過敏に反応したり、構えずに居られるよ。 空「そうか。じゃ、こうしても大丈夫だよな?」 俺の頭を撫で、空はそう言いながら ──ギュッ …! 空の腕が腰に回り、そのまま抱き締められる。 でも、落ち着いた今では、動揺する事はなく 腰に回る腕に手を添えるだけの余裕が出来ていた。
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