#7

28/35
前へ
/450ページ
次へ
空「ところでさ、クロに会わなかった?」 …! 時「…クロ?」 誰? 空「俺の特殊武器<アイボウ>なんだ。起きた時、傍に誰か居なかったか?」 ! あ…。 時「…居た。」 あいつ…やっぱり、空の…。 ……………。 話すべき、だよね… 血を吸った事…。 だって、貧血を起こしても可笑しくない位、豪快に量を…。 時「…空、あの…。」 …っ 何て言ったら…。 空「? ん?」 口籠もる俺に、空は怪訝そうな様子。 …っよし。 時「…その…俺……!」 ──~♪ 意を決し、血を吸った事を話そうとした時、遮った音。 空「ちょっとごめんな。」 そう言い、俺を離してモゾモゾと何かを探る仕草を感じさせる空。 振り返ると、空はズボンのポケットから、ある物を取り出して画面を見ていた。 その、ある物とは 時「…携帯?」 銀色のラメが輝く赤薔薇が描かれ、黒を基調とした携帯。 黒い羽根のキーホルダーが付いている。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

335人が本棚に入れています
本棚に追加