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空「ところでさ、クロに会わなかった?」
…!
時「…クロ?」
誰?
空「俺の特殊武器<アイボウ>なんだ。起きた時、傍に誰か居なかったか?」
!
あ…。
時「…居た。」
あいつ…やっぱり、空の…。
……………。
話すべき、だよね…
血を吸った事…。
だって、貧血を起こしても可笑しくない位、豪快に量を…。
時「…空、あの…。」
…っ
何て言ったら…。
空「? ん?」
口籠もる俺に、空は怪訝そうな様子。
…っよし。
時「…その…俺……!」
──~♪
意を決し、血を吸った事を話そうとした時、遮った音。
空「ちょっとごめんな。」
そう言い、俺を離してモゾモゾと何かを探る仕草を感じさせる空。
振り返ると、空はズボンのポケットから、ある物を取り出して画面を見ていた。
その、ある物とは
時「…携帯?」
銀色のラメが輝く赤薔薇が描かれ、黒を基調とした携帯。
黒い羽根のキーホルダーが付いている。
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