家出少年

2/9
前へ
/37ページ
次へ
ある朝、君は突然姿を消した。 君は少しやんちゃで無鉄砲だから、またどこかに遊びに行ったのだろう。 私はそんな君の行動がよくわからなかったけど、君が帰って来たときの、その生き生きとした表情は好きだった。 だからママの溜め息やパパの苛立ったような声は嫌いだった。「ああ、またあいつはやらかしたのか」って聞こえたから。 私は家を飛び出して君を探しに行った。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加