決戦のための散会

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  扉が閉められると、強力な風が吹きすさぶ音が聞こえた。 どうやらルディは風を用いて移動を開始したようだ。 一拍の暇無く、次いでシーナがベランダから戻って来ると、おもむろに携帯電話を黒斗に差し出してきた。 どうやら通話中のようで、 「聖女、カグラ・サクラザキからあんたへ連絡事項があるそうだねぇ」 俺に?カグラが?と、自らの顔を人差し指で指し示しながら、半ばビクビクしながら携帯電話を受け取る。 「はい…代わりましたけど…」 『久しぶり――というには、あまり時を隔ててはいませんね。こういう場合はこんにちは、と告げるものでしょうか?』 「あぁ…たぶん。つーか、俺的にはついさっきカグラを見た感じがするからなんでもいいんだけどなでもあれは現代のカグラじゃなくて過去のカグラだからぶつぶつぶつぶつ」 『?…大神黒斗?』 実は神力帝式との戦いで彼の記憶を見た黒斗は、その記憶に幼い頃のカグラがいたので、実際に話すのは一週間ぶりくらいだが、あんまりそんな実感はない。 とかなんとか独り言で言っているので、受話器の向こう側の人には一切伝わらないのだった。  
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