決戦のための散会

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  謎の男は“魔導協会上層部”に所属しているらしい。それは黒斗たちにとって、敵対組織である。 「奴がこの…えっと…」 「ましろ、です」 「あぁ、ごめん。奴が真白を狙う理由は解ってるのか?」 “魔導協会上層部”といえば、カグラが組織長を務める聖女騎士団(ホーリーナイト)や、フレイドとジキルが所属していた幻影集(ファントム)、ルディアスが所属している陸地追跡者(マッドハウンド)を騙し、三つの組織ごと黒斗を殺そうとしていた魔導師たちの最大組織。 一応は、黒斗に対して一切の干渉はしない、と声明しているが、仲間ごと敵対している者を殺そうとするような連中だ。 なにを考え、なにを仕出かすは理解の範疇を逸脱している。 「新世界への道標(エデン=プロジェクト)がどうとか言っていたねぇ…」 「エデン…プロジェクト?」 “魔導協会上層部”が企てる謎の計画。 どうやらその『新世界への道標』に真白が必要らしい。 『新世界への道標』が如何なる計画かは解らない。 だが少なくとも、黒斗たちにとっていい影響があるものとは、なかなか考えずらい。  
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