決戦のための散会

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  『覇道の書』には、神の能力について記されている。 『身体の書』には、神の肉体について記されている。 『真理の書』には、神の知識について記されている。 『楽園の書』には、神の世界について記されている。 『永久の書』には、神の生命について記されている。 「“魔導協会上層部”は『楽園の書』を入手しているらしいの。現在、残りの四冊を探している様だけれど…」 と、言って、ルディはリオとルシフェルを眺めた。 「あなたたち、『真理の書』と『身体の書』の在り処、知ってますよね?」 質問に対して、二人の神魔導師は笑っていた。先に口を開いたのはリオだ。 「『真理の書』も『身体の書』も、この世界には存在してねェよ。恐らく…『覇道の書』もなァ」 次いで、ルシフェルが言う。 「魔導書籍を読むとな“神の力の一端”を会得できる。だが、読み終わると自分でその本を破壊するように、精神操作術式が組み込まれてんだ」 リオは『真理の書』を読んだために“神の知識の一端”を手に入れ、 ルシフェルは『身体の書』を読んだために“神の肉体の一端”を手に入れた。 そして神力帝式――いや、アレンは、『覇道の書』を読んだために“神の能力の一端”を手に入れたわけだ。  
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