75人が本棚に入れています
本棚に追加
「えぇ、たしかにいますが…」
「案内してくれ。俺の知識と掛け合わせて、計画がどんなもんか調べてやる」
「じゃあ僕も行こうかな♪」
と、リオはフレイドとジキルを引き連れて退出する。
続いてルシフェルが立ち上がると、
「ちっと気になることがある。おいブルック、俺様たちも調べものだ」
「師匠がこんなことに動くとは珍しい…。悪いが大神黒斗、『永久の書』は任せるぞ」
「坊主、しっかりやれよ」
言い残し、二人の巨人が退出する。
「か…か…金が…ッ!無くなるッ!」
この先の生活が非常に不安になる黒斗。
さすがに気の毒になったのか、ルディは黒斗の頭に手を添え、
「資金の問題はあたしからお父様に掛け合ってみるから、とりあえず『永久の書』だけは“魔導協会上層部”より先に奪取しといてもらえない?」
と、黒斗にとってかなり助けになる言葉を掛けてくれる。
「あぁ…なんとかする」
半分以上が本気の涙目で頷いて、とりあえず心を落ち着かせるため深呼吸をしようとしたところで、
「ん?悪いねぇ、電話だ」
シーナの携帯端末が着信音を奏でた。
最初のコメントを投稿しよう!