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『ほっといてくれ…慎介』
慎介は弘隆のえりを離した。
「好きにしろ!!」
慎介はその場を
去って行った。
『誰にも…オレの気持ちは
分かるわけない…』
その時、龍馬が
弘隆に近寄る。
弘隆は龍馬に気づく。
『あなたは…?』
「さっき、おぬしの友から
聞いたぞ…
お静って娘が
おぬしの目の前で
斬られたそうだなぁ」
『えぇ…』
「おぬしはこの世の事を
どう思うじゃ?」
龍馬は腕まくりする。
『おかしいと思います…
家柄によって
身分が差がある事で
お静みたいな貧しい者が
身分が豊かな者に
イジメを受けるだから』
「わしもそう思う」
『どうしたら!!
身分が関係ない世に
なるでしょうか?』
「わしには分からん」
弘隆は顔を下にして落ち込む。
『ですよねぇ…』
「だがなぁ…」
弘隆は顔は上げる。
「この日本の海の向こうに
いろいろ国があるじゃ…
ある国では政治を
する者はみんなの選挙で
選ぶじゃ」
弘隆は驚く。
『本当です!?』
「本当じゃ」
弘隆は目を輝かす。
「おぬし、名は?」
『川崎 弘隆といます』
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