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『姉上…』
「人はいつか、
自分が信じる事を
どうしてもやらなくては
ならない時があります…
弘隆…あなたは
その時なんでしょう」
凛は弘隆のタンスから
着物など取り出して
弘隆の脱藩の準備する。
「父上に私から話します」
『ありがとうございます』
弘隆は凛に頭を下げた。
-丑三つ時の前-
弘隆は川崎家の屋敷から
荷物を持って去って行く。
『はぁ~!!はぁ~!!』
凛は物の影から
弘隆を見送る。
「体に気をつけるのよ」
その頃、弘隆に息子を
殺された中村家の
中村克心は弘隆が
脱藩した事を
家来から聞き付ける。
「何だと!?弘隆っては
脱藩しただと!?」
「はい」
「どうしますか?」
「今、すぐに弘隆を追え!!」
「はっ!!」
家来たちはその場を去った。
「おのれ…弘隆!!
息子の仇のお前は
私が殺す…!!」
その頃、弘隆は古寺で
龍馬と合流した。
「来てくれたか」
『はい』
「行くぞ」
『はい』
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