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その日からだった。
私がお父さんに聞いてから変わってしまった。
もしかしたら私が変わったんぢゃない。
お母さん…
お母さんは口癖が昔からある。(ナオちゃんは本当に可愛い) ナオとは妹のこと。
だから妹とケンカをすると必ず怒られていたのは私だった。
けど今思うと、叱られていたわけぢゃなかったんだ…
本当に私のことが憎たらしいって思ってたんだね…
ある日お兄ちゃんが6年生のとき門限の5時より遅く帰ってきたことがあった。
玄関でスゴく怒られていて犬小屋に閉じ込められてしまった。私はそんなお兄ちゃんが可哀想になり、お母さんがお風呂に入った隙を見てにカーテンを少しあけて灯かりをお兄ちゃんに照らしてあげた。
兄(ありがと)口パク
アタシ(うん)口パク
そのときだった。
後ろを振り向いたとき頬に衝撃の痛みが走った。
それから何回も何回も…
私はお兄ちゃんが真っ暗で可哀想だったからっていうこともできずに。
私は気絶したのか、きずいたときには自分のベッドの上でお父さんが私の腫れあがった頬を冷やしてくれていた。
父「痛かったか?」
アタシ「大丈夫。」
父「アスカも悪いんだぞ!お母さんのいうこときけなかったんだって?
今度からはいうこときけるよな?」
アタシ「……。うん」
涙がとまらなかった。痛かったんだ。
頬ぢゃなく胸が…。
父「ぢゃぁ今日は学校お休みしたからゆっくり寝てなさい。仕事行ってくるからな。」
アタシ「早く帰ってきてね。」
お父さんはいつも午前様だ。
会社の社長ってスゴく忙しいからいつも遅いけどガマンしなきゃいけないんだよね。
けどお酒の匂いと香水の匂いはいまだに好きになれないや…
お父さんの車がでていったと共にお母さんが部屋に入ってきた。
アタシ「お母さんごめんなさい」
母「お父さんに本当のこと全部言えばよかったぢゃない。」
お母さんは笑いながらその言葉を残してカップラーメンをおいて妹と出掛けにいった。
そしてまた涙を流すんだよね。
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