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そんな会話をしつつ見知らぬ土地を歩き続けると、いつの間にか広大な敷地のなかにいたらしい。どうやらここがVCD学園のようだ。
幼女を先頭に案内されるまま学園内を歩く。
話によるとここは一部を除き普通の街となんら変わりはないそうだ。確かに街の様子は俺が暮らしている所と大差ない。
強いて言えば学ラン姿が珍しいのか幼女の後を着ける俺が怪しく見えるのか詳細は不明だが、なぜか注目されている。俺には変態的素質はないので道行く人に凝視されても居心地が悪いだけだ。
「あれが学園長先生がおられる。VCD学園附属エーボン・トレント大学です!」
皆の注目を気にしてないのか幼女は大学が建っているであろう場所を指で差し、えっへんとない胸を張る。
「…ま、幼女の発育に期待はしてn」
そう失言しながらも俺は差した方向を見て言葉を失った。
そこには遠くから見ても全体が収まり切らないほど大きい。回りとは一変した雰囲気の建物。
横幅もあるが上へ上へと、天に繋がっているような恐ろしい高さに衝撃を受ける。
「むしろ城なの?城だよね、あれ。」
「エーボン・トレント大学は学園のシンボルです。一代前の学園長先生が大学建て直し時にこのような設計にされました。設計のモチーフは、孤児でいじめられっ子だった少年が11歳の誕生日の日に入学した某魔法学校だとか…」
ここにはろくな学園長がいないらしい。それよりホグワ〇ツか。
見たとき一瞬そんな感じしたよ。
てか、あれも学校じゃなくて部類的には城よりの設計だと俺は思う。
あ、ハーマイオニー好きです。
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