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「さてと、今から謁見の間にテレポートします。」
「おー、お願いする。」
「…リアクション薄いですね。はるくさんにとって初めてのテレポートなんですよ?」
口を尖らせてつまんないといった表情をする幼女。
「数時間前なら驚いたが今は全然だな。」
爆発に巻き込まれ幼女が現れたと思ったら超難関大学に合格。
間違いなく勝ち組…
今なら言えるよ。ありえないなんてことはありえないんだな。
そう、俺は知らぬ間にファンタジーの扉を開けていたようだ。
羽ばたける。
そんな気がする…
「はるくさん、全部口に出ています。あとその半笑い気持ち悪いです。」
「うるさい、つるぺた幼女。」
俺はいま合格の喜びと全てが初体験の言い表せない興奮に浸っているんだ。邪魔をするな。
「なあっ!?幼女はまだしも、つ…つるぺたって!!失礼な!!」
否定しないのか、できないのか。激憤しながらも両手で胸を隠すポーズの幼女。
平地にそれは意味ないと思う。
「これでも牛乳飲んだり、唐揚げ食べたりと努力してるんです!はるくさんはこなたを忘れたんですか?!貧乳はステータス!!希少価値なんです!!!」
「幼女!!勘違いするなっ!男は希少価値が好きなんじゃない!!こなたが好きなんだっ!!」
開き直った幼女の雄叫びと俺が嫁への愛を叫んだせいで周囲がざわつき、更に視線が厳しいものになる。
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