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「つ~!!…こ、これからは私のことはつるぺたでも幼女でもなく、マーシャと呼んでください。」
「分かればいい。…さっそくだがマーシャ。早々にテレポートを頼む。」
最早この刺さるような視線からの打開はそれしかない。
するとマーシャは何か思い出したのか「あっ!」と声を上げ、俺にしゃがめと催促してきた。人々に注目されるなか耳に手をあてられコソコソ話とは些か恥ずかしい。
「はるくさん。実は、現実世界でのテレポートは禁じられています。と言うか、公の場での能力使用はタブーなんです。
当然、一般人はテレポートやそれらの存在を知りませんから当たり前と言えばそうなんですけど…」
ほうほう。
では今までテレポートするだの、してくれだのと言っていた俺たちはこの上なく変人だといえる。
妄想と現実の区別もつかない危ない奴らだと辺りにいる一般人に思われているんだね。
一瞬、その一般人に俺は含まれてないのか。なんて思ったけどそんなツッコミ今はどーでもいい。
…この場から逃げよう。
ダッシュで。
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