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このままでは危険だと気持ちを震え立たせすぐさま脇道に隠れた。
いったい何が起きたんだ?
平和と言われる日本で爆発なんて有り得ない。
「ありえないなんてことはありえn
…謎の声が聞こえたが気にしないことにした。
この爆発はおそらく
……パピヨンの仕業か。
黒蝶飛ばして爆発させてんだな。
だとしたら余計に後ろを向けない。と言うか向きたくない。だって三次元であの格好されたら対処しきれないもん。高三の男子があんな…(笑)
違う意味で警察や社会が対処してくれそうだけどさ。
あ、美少女が着るのは大歓迎です。
などと気持ちに余裕が出てきたところで、ふと気付く。普段、心地よい音楽が流れている通りはサイレンしか聞こえない。
その音は徐々に数も増してこちらに助けが来たことを知らせる。
しかしその間にも爆発は繰り返され、その威力で地面は震え、その爆音で耳は麻痺しそうになる。
「正直チビってもおかしくない状況だ。」
にわかに下部が湿り気を帯びている自分に言い聞かせてみる。
おかしくなんてない。恥ずべきことはしてないんだよ、俺は。
―――瞬間
大音量のサイレンが一斉に止んだ。
よし、これで助かる。
あまりにも綺麗に音が消えたので少し戸惑いながらも隠れていた脇道からまず顔だけを出した。
そこには―――
「ウホッ!いい男……」
「幼女が言うセリフじゃないよね。」
文字通り幼女がいた。
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