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フロントで受付を済ませ部屋に向かった修と凛、会話はなかったものの二人はそれぞれ不安を抱えて居た
凛の不安、それは修が手に持つ部屋のキーが1つしかないことだった
そして修はいつどこで英治が現れるか、何をされるかであったのだ
「修ちゃん?修ちゃんも凛と同じ部屋?」
「え?そうだよ。」
「そっか…」
「大丈夫!襲ったりしないから…」
「凛は別にいいけど?」
修の耳元で言い放った凛はそのまま平然とエレベーターを降りた
一方、修はエッとした顔してエレベーターを降りた
「姫ちゃん?僕だって男だよ!」
そう言って部屋を開けた修、凛の手を引っ張り部屋に入った
「どうしたの?」
キョトンとした顔で凛が修の顔を見ると修はため息を溢した
「蓮が心配するのも無理ないよ。」
「何の話?」
「姫ちゃんの鈍感は栗田君が言ってた様に重症みたいだね?」
「ロスに来てまでその話?」
凛はソファに座ると直ぐに鞄からノートパソコンを取り出し開いたのだ
修は向かい側のソファに座りジーッと凛の顔を見て居た
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