108人が本棚に入れています
本棚に追加
夢に知らない女の子が出てきた。
年は、自分よりも少し下かな。
「お兄ちゃん」
僕に向かって、確かにその子がそう言ったから、多分年下なんだろう。
でも、僕にはその子の見覚えなんて無い。
母にも、僕が産まれてからの死産や流産の経験は無い。
「君は誰?」
僕はそう尋ねた。
「どうして―」
その子が答えてる最中に、僕は夢から覚めてしまった。
「お前が妹を欲しがるからそんな夢を見るんだよ」
「欲求不満だからだろ」
友達に相談なんかするんじゃなかった。
わけの分からない返答しか来なかった。
大体、僕は妹なんか欲しくない。
結局、学校で僕がマシな情報を得ることは出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!