Second.

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重厚なマホガニーの扉、深紅の絨毯に、星の煌めきを集めたように輝くシャンデリア。 これからこの大広間で行われるのは舞踏会……ではなく、入学式。 小さなざわめきのもれる会場で、美鈴はだらだらと冷や汗を流していた。 どこから突っ込めばいいのかわからないこの大広間に対して、ではない。 むろん突っ込みたいのは山々だがそれ以上に訳の分からない事態が起きていた。 問題なのは彼女が座っている場所。 明らかに他の生徒とは違う壇上の席、しかも他の生徒と向かい合わせの位置に美鈴は座らされた。
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