気付いてたのかもしれない

5/17
前へ
/144ページ
次へ
「そういえばなんか僕に用ですか?なんや2人楽しそうに話しよったみたいやけど…」 「無視すんなや!」 井上さんがなんかギャーギャー言うとるのを尻目に西野に話しかける 「おーおーそうやったそうやったこの後な、久しぶりに3人で飲まれへんかな~って話してたんよ」 「今日?なんやまた急やな」 確かに3人で飲みに行くのは3ヶ月ぶりやけど… 「急やないで?前から2人で計画練ってたんや」 「え?何の?」 「お前を励ます為の飲み会や!」 さっきまでワーキャー言ってた井上が口を挟む 「名付けて『石田を励ます会!』どや!?」 「まんま過ぎて涙がでるわ」 「なんやて!?」「でもなんで僕を励ます会なん?西野」 「また無視かいな!」 「んなの決まっとるやろ、また独身生活に後戻りしたお前の為を思って、同じ独身である俺らがお前を励ますんやんか!」 あーなるほど… 「(だから僕を励ます会か…)」 そうです 何を隠そうこの僕はつい先月、結婚寸前まで来ていた彼女と破局をしてしまったのです 彼女のマリッジブルーが原因 何があかんかったか彼女に聞くと『私の事何もわかってない!』と言われた フラれた時にはそりゃガッカリしましたけども いつかそうなるやろなとは思っていた 井上や西野には彼女の事や結婚の事で相談にのってもらっていて、特に井上には毎日のように彼女には言えない愚痴等も聞いてもらっていた その時からやな… 彼女と居るより井上と一緒に居った方が居心地がよかったと感じるようになったのは まぁ幼なじみやしな あいつは親友やから でもなんか違うねん 何が違うんかはわからんけども… .
/144ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加