109人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
§
鬱蒼とした森、木々が夕陽に照らされオレンジ色に染まる。
--「はぁはぁ」
少年は草木を薙ぎ倒しながらそこを走る。
まるで何かに追われているかの様に。
--「ちょ、マジで」
いや、実際に少年は追われていた。
--「ギィィィィ!!」
「ぬわぁぁぁ!! ちょい待ちちょい待ち!!」
少年の背後には人間の形をした漆黒の物体。
頭部には不気味な一ツ目が光る。
「分かった分かった!! 俺は落ちこぼれのままだよ!!
助けてくれー錠ー!!」
最初のコメントを投稿しよう!