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sideシンキ
ハイ、もしもしシンキです
あれから数日経ったけど、皆の視線に変わりは無く、俺の知る限り噂にもなってなさそうです
いやぁ、よかったよかった
今日はシンデレラの練習でレイラさんと軽く合わせる予定だったんだけど、
俺は今、オーナーの部屋の扉の前にいます
何故ならオーナーに呼び出されたからです
ちなみに俺は魔法使い役の予定っす
扉開けるのがめちゃめちゃ怖いんすけど~
何かオーナーに悪い事したかな?
まさかクビになったりしないよね!?
俺はビビリながらノックをした
「入れ」
返事が聞こえてから扉を開けて中に入った
クビだけは勘弁してぇ~!
sideレイラ
カロスに呼び出された
「おはようカロス
一体何の用?」
「ああ おはようレイラ
もう一人が来るまで少し待て」
もう一人?
一体誰なのかと考えていると扉をノックする音が聞こえてきた
「入れ」
カロスの返事と共に扉が開かれ入って来たのはシンキだった
「おはようシンキ
貴方もカロスに呼び出されたの?」
「ああ」
シンキは私の問いにいつもの様に応えてカロスの方を向いた
「朝から呼び出してすまない」
カロスは私達に軽く謝罪をした
「謝罪はいいわ
私達を呼び出して一体何の用?
これからシンデレラの練習でシンキと軽く合わせるつもりだったんだけど」
もうすぐ新しく公演予定のシンデレラ
私はシンデレラ役でシンキは魔法使い役
今日はシンデレラに魔法使いが魔法をかけるシーンの合わせる練習をする予定
実はこのシーンはとても楽しみだった
今までシンキと同じシーンで絡むことは少なかったから
「実はそのシンデレラの話だ
すまないがシンキ 今回は役から外れてほしい」
え?
「な 何ですって!?」
何でシンキが役から外れなきゃいけないのよ?!
「今回のシンデレラには新人生を多く起用することは分かっているな?」
ソレとシンキが役を外れるのと何が関係あるのよ?!
「新人を多く起用するということでメディアからも注目を集めている
それでスポンサーから要求があった」
まさか・・・
「それなりに大きな役を一つ新人にやらせろというものだ」
冗談でしょ?!
「カロス 貴方まさかその要求を呑んだの?」
「仕方ないだろ
一つのスポンサー会社だけなら未だしも半分ものスポンサーから要求があったんだから」
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