ハイスクール×ハイテンション！

プロローグ。

結果、何の特例かは知らないが、小此木教諭に処罰は与えられなかった。

教師陣の本音としては、天才的な問題児、春宮律に深く関わりたくないと思っているのだろう。

実際、学校側は、公の(消防車的な意味で)騒ぎになってしまったから、仕方なく動いている様な感じが否めなかった。

そう考えると、彼のクラスの担任の平山教諭と、科学部顧問の小此木教諭には同情を禁じ得ない。

平山教諭は、彼の問題行動が原因でカルシウム不足を疑いたくなるくらいにカリカリしていたし…とは言え、彼の精神年齢は十代が相応しいので、普段とそこまで変わらないのだが、いつになく本気でキレていた。