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未定
『―――――――――
そろそろキミも飽きていた頃だろう?
なぁに、心配はいらないさ
キミはただ、進むだけでいいんだ
――――――――――』
ぼーっとしている俺はただ歩みを進める、
ひたすら淡々と。
そして、俺の状態を当たり前だと言わんばかりに勝手に話を進めていく笑い声だけがこの暗い世界に響き渡っている。
『――――――――――
さぁさぁ、どうぞどうぞ
そのまま、進んでください
――――――――――』
笑い声を最後に聞こえなくなり、同時に目の前―――俺が淡々と進む先に白い扉が口を開けて現れる
ただソコへ向かって行く
機械の様に一歩、また一歩と
そして、吸い込まれる様に扉の中へと消えていく
その時、再び声が微かに聞こえた
『――――――――――
いってらっしゃい、僕のお人形
――――――――――』
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