未定

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(だ、ダメだ。あまり考えてても切りがない。そうだ、ちょっと顔を洗おう) 内心で夢が覚めるかもと希望を抱きながら手洗い台に向かう センサー式の蛇口から水を掬い、顔をバシャバシャと洗う やはり水の冷たさは手と顔を通して鮮明に感じることができる 何度も顔を洗う事でこれが『夢じゃない』と言うことを直接脳に語りかけられているようで一層背筋が凍る やがて顔を洗う手を止め、腕で水滴を拭い顔を上げて鏡を見やる そこで俺の全思考回路は停止し、心臓が一瞬止まったように感じた          ◆ 「なぁ、なぁなぁなぁなぁなあー!」 「喧しい!うるさいぞジック!!」 「ビズもうるさい。ジックがうるさのはいつもの事。そう思う」 ロイドとレグもジョズに賛同する 「だぁってさぁ~、あー!もう苛々する、ぬしゃー!!!」 頭をかきむしりながらジックは絶叫する。そんな様子を見兼ねたビズが口を開く 「そんなうだうだ言うな、みっともない。今回のミッションは確かにイレギュラーがあったが、それがスコアに影響したかとは一概に言えない」 「何言ってんだよ!どう考えてもアイツが原因だろうが!!」 ドカドカとビズまで近づき胸ぐらを掴み上げ強引に立たせる。それでもビズの強気な姿勢は変わらない 「今回のイレギュラーは『彼女』だけが原因じゃない。まして『彼女』は原因の一部にも入らない」 そこまで言い切られてジックはつまらなそうに手を離し、自分の席へと戻っていく 「PMCの様子が異常だったのはお前たちも気がついていただろう。どうやら単にレベルが上がったって訳じゃなさそうだ。俺事態もまだ把握しきれていない分、あくまでこれは推測だ」 今回の戦闘は確かにおかしかった。雑魚の伏兵から大型兵器まで何度も奇襲攻撃を仕掛けられた。今までならこんな事はなかった いつもなら編隊は一度か二度変えられるだけで、それ以外は崩してしまえばあっという間に決着がついていた
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