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そして全ての情況を見たところで疑問が一つ頭に浮かぶ
(人がまったく見当たらない…)
そう、さっきから数台の車のような物が通り過ぎるだけでまったく人を見ていない
そして更に根本的な疑問が顔を出す
(つーか、ここ…何処だよ。何でこんな所にいるんだ?いつ来た?記憶じゃ、部屋で寝てたはず・・・夢にしちゃかなりリアルだし、頭もばっちり冴えてる…………、よな、?)
俺の五感は正常にかつ精密に機能している証として、足は冷たいひんやりとしたタイルを何故か素足で踏みしめ、風や太陽の温かさを肌で感じ、さらに視界は良好……、
おまけと言ってはなんだが、底知れない不安が今胸を締め付けている
(と、ととにかく公園に行ってみよう!あそこなら人がいるかもしれないし!!だ、大丈夫だ…、もし何かあってもこれは《リアル過ぎる夢》だ!!うん、大丈夫)
必死に自分を落ち着かせようと必死に自ら慰める。普通、夢ならその世界を楽しむところなのだか、本能が嫌な予感を震わせていた
嫌な汗を背中に感じながら公園らしき広い空間に向かって歩き出す
公園の入り口には三メートルくらいの遊園地の入門ゲートを思わせる様なものがあり、中を覗く限りやはりと言うか、全く人がいなかった
(はぁ、どうなってんだよ、ここ…。こんな放置プレイ見せられたって、朝の俺がテンション下がるだけだぞちくしょう!俺の脳みそはいつからこんなに使い物にならなくなったんだ!?)
いろいろな意味で肩を落とす
特に行く宛ても無いのでとりあえず目の前のゲートをくぐり、公園の中に入る
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