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「よし、じゃあ本当は邪魔で仕方がないんだが…、俺の後についてこい……そのっ、ぴったりとだ!じゃねぇと、どうなっても知らねぇからな」
訳も分からない内から戦場に降り立ち、戦いに巻き込まれていく俺は混乱しながらもジックの後についていく
「くそっ、人なんて守る柄じゃねンだっての」
爆発染みた騒音の中、ジックが何か言ったようだが聞き取れなかった
そんな中、いつの間にか無線でやり取りしていたらしく、ジックと同じくらいの少年と所々のポイントで合流していき、その度に俺に不信の目あるいは驚きの表情をし、決まってこう言う
『どうしたんだ!?この子?』
と、男に向かって『この子』はないだろと思いつつ俺は向けられる視線にとりあえず苦笑い、何度も同じ質問をされるジックはまるで噴火した火山の様に怒鳴り散らしていた
「だぁから知らねぇっての!なんかいきなりインして来たんだって!!コイツに聞いても答えねぇし、ビズには怒鳴られるし散々だ!!」
そう言いながら目の端を吊り上げて今にも俺に飛び掛かろうとするジックを茶髪の刈り上げ大男が後ろから羽交い締めにして押さえる
「あとで聞けばいいだろ?今は目の前の戦争を片付けないとだめだ。イチャつくのは後にしろ」
(イチャつくって、どう見ても俺の事を殺そうとしてんだろ!?)
内心で突っ込むがやはり口には出さない様にする。だって、マジで殺されそうだから
すると後ろから羽交い締めにしている大男が話しかけてきた
「俺はジョズっていう、よろしく。今はプレイ中だから話は後で聞かせてもらう。いいか?」
俺は一応首を縦に振る
「よし、残りはビズと合流するだけ。それでチェックメイトだ、行くぞ!」
ジョズはジックを解放すると地面に置いた武器を再び握りしめ、先行していく
そして残りの俺を含めた四人もそれに続く
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