約束

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「頼く~ん、蒼緒~っ」 遠くから夏実の声がする。 蒼緒は全身の力が一気に抜けるのを感じた。 「あっぶない!」 それを間一髪頼が支えた。 「やっと触れた」 頼はそう呟くと、そのままギュッと蒼緒抱きしめた。 次にポンポンと頭を撫で、最後に蒼緒のほっぺたに手を当てると 「俺の彼女になるんでしょ?」 と言って笑った。 戻って来たみんなは いきなりのこの急接近振りにさぞ驚いていることだろう。 が、誰よりも一番驚いているのは、当の蒼緒自身だった。
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