78人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
「頼く~ん、蒼緒~っ」
遠くから夏実の声がする。
蒼緒は全身の力が一気に抜けるのを感じた。
「あっぶない!」
それを間一髪頼が支えた。
「やっと触れた」
頼はそう呟くと、そのままギュッと蒼緒抱きしめた。
次にポンポンと頭を撫で、最後に蒼緒のほっぺたに手を当てると
「俺の彼女になるんでしょ?」
と言って笑った。
戻って来たみんなは いきなりのこの急接近振りにさぞ驚いていることだろう。
が、誰よりも一番驚いているのは、当の蒼緒自身だった。
最初のコメントを投稿しよう!