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翌日。
「蒼緒!何がどうしてどうなったらあぁなるの?」
私は京花に集中攻撃を受けていた。
「だから、そんな簡単には語れないのっ」
昨日はあの後、ゆ……じゃない、頼くんに家まで送ってもらった。
一緒に『歩く』っていうのは……やっぱりちょっと照れるけど、何か普通っぽくて良かった。
「たかだかジェットコースターに並んで乗って戻って来た15分程度の話でしょ。簡単に語りなさい!」
それは無理だ。
みんなにとってはたかだか15分の話だけど、私と頼くんにとっては2ヶ月分の長い長いお話なのだ。
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