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「滝く~ん、お待たせ」
彼に飛び付く夏実。
うわっ、大胆!
「あれ~蒼緒はしないの?」
「しないよ!」
歩き出す私。
「でもさぁ、何か頼と蒼緒ちゃんって、急に馴染んだよね?昨日の今日で何だろうな……その馴染んだっぷりは?」
滝くんが鋭いところを突いてくる。
「それは、色々あんだよ。な、蒼緒」
「うん、そうそう。色々あるんだよ。滝くん」
私達の言葉に、夏実と滝くんは終始キョトンだ。
「じゃあ、その色々 教えてもらうからねぇ~」
夏実の言葉に私と頼くんは自然に見付め合って笑った。
「絶対言えないよな、蒼緒」
「うん。絶対に言えないよね……幽太」
この場合の『幽太』は……極小さな呟きで。
H22・11・16 byKAORI
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