命名 幽太

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彼は自分が生きているとかたくなに信じているようだが、私にはただの幽霊にしか見えない。 『だから!俺は体から離れてるだけで本体はちゃんと生きてるんだよ』 と力説するが、根拠も証拠もない。 「100歩譲ってそうだったとして、あなたは誰でどこから来て、どうしてあそこにいたのよ?」 『それは・・・』 彼は黙ってしまった。 どうやらこの人、幽霊になる前の記憶が一切ないらしい。
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