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【別つまで】
出会ったころは、あんなに笑えたのに
今はどうしても笑ってくれない顔
だからきっとあの人も笑ってくれない。
わかっているから鏡の前で、頬を引っ張ってみる。
笑え
笑えよ!
笑ってくれよぉ!
叫びに驚いたナオキが走ってくる。
割れた鏡は、ボクの手首も切っていた。
ナオキは優しくボクをベッドに寝かせた。
血が流れた手首には丁寧に包帯を巻いてくれた。
大丈夫ですよ。
ユウ兄さんがアナタを置いて、他の恋人を作るなんてことは無いんだから。
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