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「お前警視正が甘いからって、あまり調子に乗るなよ?」
「乗ってるつもりはありませんが…?
そう見えるんでしたら申し訳ありません。
ですが、今は捜査中です。
関係ない話しは後からにしてもらえますか?」
くだらねぇ。
「何だとっ!!
お前、新人だろ!!」
うるせぇなぁ…。
俺は刑事の胸ぐらを掴んだ。
「新人だから何だ?
俺はあんたの部下じゃない」
「おい!!
お前達!! 何をやってる!!」
中年の刑事が間に入る。
「いえ、何も。
目撃者のリストを見せて頂けますか?
聴き込みに行ってきます」
「ああ、ほら」
俺はリストを受け取った。
「誰か一緒に行かせるか?」
この人は話がわかりそうだ。
「いえ、1人で大丈夫です。
ありがとうございます」
俺はリストを見ながら数歩歩いた。
「滝川、肩の力抜け。
俺達は敵じゃない。
目的は一緒なんだからな」
「それは、そこの刑事さんに言って下さい。
では、失礼します」
俺は歩きながら源に電話をした。
「もしもし!?
水木は見つかったのか!?」
電話に出るなりデカイ声を出す。
「今のところは無事だ…。
源…お前も気づいていると思うが斉藤が動き出した。
お前も祐希奈もできるだけ単独行動は避けた方が良い」
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