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竹島康雄(たけしまやすお)はドアの前に立った。
ピンポーン…
インターホンを押した。
ドアが開くと中年の女性が康雄を出迎えた。
「こんばんは。坂本さんですね。」
「あの…どなた様でしょうか?」
康雄は懐から手帳を取り出し、見せた。
「こういうものです」
「……警察の方ですか?」
「はい。息子さんはいらっしゃいますか?」
「祐貴ならいますけど……」
「わかりました。それじゃ、あがらせてもらいます。」
そう言って康雄は玄関に入ろうとした。
「ちょっと……あの……すみません…」
「失礼します」
「あの…ちょっと…一体何なんですか?」
康雄は祐貴の母親の声を無視して子供部屋へ向かった。
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