竹島康雄(たけしまやすお)

3/5
前へ
/20ページ
次へ
康雄は祐貴の部屋の前に立った。 コン、コン、 康雄はドアをノックした。 「……んだよ。っせーなぁ」 不機嫌そうな声が帰ってきた。 コン、コン、 「っせーつってんだろ!クソババァ!」 部屋の主は吐き捨てるように言った。 康雄はドアノブを回した。 部屋の中に入ると、康雄の視界に入ったのは散らかったゲーム機やソフトだった。 そして、康雄の訪問に驚いている祐貴だった。 「…………なんだよ………あんた」 パンッ! 「イテっ!」 康雄は祐貴の頬をひっぱたいた。 「なにすん…」 パンッ! 「ウッ!」 もう一度ひっぱたいた。 パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! 康雄は祐貴の頬にビンタを浴びせ続けた。 みるみるうちに祐貴の頬は赤に変色していく。 パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! 「ひっ!……イテ!ッ……ウッ…!」 祐貴は康雄に叩かれ続けた。祐貴は涙を浮かべていたが、康雄はやめようともしない。それどころか前よりも力を入れている。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加