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-苺優side-
「おい起きろ」
『んー…あと10分』
「なにが後10分だよ。今日は駄目ださっさと起きろちび」
『起きたいですはい…降りてください』
-起きろとか言って人の上に乗るってどうよ-
「二度寝なんかさせねぇかんな」
『わかりました…だから降りてください』
「飯は出来てる」
『わかった…着替えるから出てって』
「なんで」
-こいつ今なんつった-
『はぁ!?』
「冗談だよ冗談」
―――パタン
『はぁ…やだな学校』
―――キュッ
『よし!髪どうしよ…』
「やってやるよ」
『キャッび、びっくりしたぁ…いつからいたの』
いつの間にか扉に寄りかかっていた
苺優へと歩み寄り髪を触る
「リボン結ぶ所かな…ちゃんと前向け」
そう言うと髪の毛を弄り始めた
-睫毛長い…女の子みたい-
鏡越しの憂はずっと苺優の髪を見てる
「そんな見るなよ」
-気付かれてた?-
『顔だけはいいなぁと思って』
「“顔だけ”?顔だけなふーん」
『あっいや声もいいと思います…』
「あっそ。ほら飯食い行くぞ」
-やっぱり冷たいよ。憂は-
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