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「新しくこのクラスの担任になった山風 司(やまかぜ まもる)です」
『教師のくせに敬語?』
「癖なんです…」
『…私達の席は?』
「ここ空いてるよー!」
辰騎が立ち上がる…
実にうるさい
「あんたら転校生?」
「この子可愛い」
二人に投げかけられる言葉は様々だ
だが返事など一切しない
「おい無視かよ」
一人の男子が苺優の肩を掴み
振り返らせた
『…触んじゃねぇよ』
背が小さいから見上げなきゃいけない
「…悪かったよ」
そんなに可愛かったのか?
「あのー…出席とります」
全員が座ったのを見て山風が声を絞り出す
「ねぇねぇ苺優ちゃんって同い年だったんだね♪」
『散々ガキって言われましたがね』
「それはごめんなさい!」
『別に怒っ…チビで声も可愛いから間違われても仕方ないだろ
苺優の発言を横取りしたのは
『…てめぇ表出やがれ!チビチビって人の事バカにしやがって』
「でっ出た」
「先生出席とってんだから座れほら、いいか?声も可愛いって言ったろ?」
『でもチビって言ったもん』
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