知られざるクラスメイト

6/8
前へ
/16ページ
次へ
「新しくこのクラスの担任になった山風 司(やまかぜ まもる)です」 『教師のくせに敬語?』 「癖なんです…」 『…私達の席は?』 「ここ空いてるよー!」 辰騎が立ち上がる… 実にうるさい 「あんたら転校生?」 「この子可愛い」 二人に投げかけられる言葉は様々だ だが返事など一切しない 「おい無視かよ」 一人の男子が苺優の肩を掴み 振り返らせた 『…触んじゃねぇよ』 背が小さいから見上げなきゃいけない 「…悪かったよ」 そんなに可愛かったのか? 「あのー…出席とります」 全員が座ったのを見て山風が声を絞り出す 「ねぇねぇ苺優ちゃんって同い年だったんだね♪」 『散々ガキって言われましたがね』 「それはごめんなさい!」 『別に怒っ…チビで声も可愛いから間違われても仕方ないだろ 苺優の発言を横取りしたのは 『…てめぇ表出やがれ!チビチビって人の事バカにしやがって』 「でっ出た」 「先生出席とってんだから座れほら、いいか?声も可愛いって言ったろ?」 『でもチビって言ったもん』
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加