知られざるクラスメイト

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兄貴が妹に言い聞かせてるみたいに 向かい合わせに座り 優しい声で話かける憂 「…バカだ」 『ばっバカ!?』 「いいかロリコンにとってはとてつもなく萌えるんだぞ?」 「…違くね?」 クラスのロリコン達は 頭をこれでもかというほど 縦にふっている 首痛くねぇのか 『でも憂はロリコンじゃないじゃん』 「確かにな?」 「あんたらなんつぅ会話をしてんだよ」 ついに我慢出来ずに言ってしまった 『憂がロリコンかどうか?』 「…あんた天然なのか?」 「あの!そろそろ出席とっても………」 『あっすいません先生。どうぞ』 「てゆぅか苺優ちゃん達は転校生?」 「ちゃんとしたクラスメイトだ」 「えっだって」 『不登校だったから私達』 ―――カタン 「…あんた黒金の頭?」 辰騎「黒金?」 希吾「黒金?」 「知らねぇのか? この市一番の族だ 一番の族であり一番の謎 頭は小さい女だとされている 一際目立つスタイル 声は甘く響き、力が強いとかじゃなく 行動力があり、信用が凄くある だが全員の顔は鼻と口を 黒と金の柄であしらわれている布で隠されていて よく顔が見えない」
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