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買い物が終わった俺達は、ゲーセンにいた。
「まぁ、今回はそんな長くいないさ」
「まぁ、買い物袋あるしな」
「あたし、あれやりたい!」
梓紗は早速、よくある落ちものゲーを指差す。
「はいはい。じゃ、まずそっち行くか」
梓紗ははしゃいだ感じでかける。…幼いとあんなに無邪気なんだよな。俺もそんなときがあった。
筐体に100円を入れ、スタートボタンを押す。
「えーっと、簡単モードでいいか?」
「うん!」
それを選択し、ゲームが開始する。
「アスラ、私はアレやって来るから」
「へいよ。フェンはどうすんだ?」
「たまには3D格闘でもやるかな」
「何で出来るんだよ。あれ無理ゲーだろ」
そしてフェンも離れていった。梓紗は適当にくっつけては消す、まさにパズルゲーム初心者でやりがちなことをしていた。
俺は溜め息混じりに自分の体をあちこち触る。
肌は白い。前よりも大分。腕や足も細くなり、弱々しく感じる。こういうのを華奢というのだろうか。後で意味を調べよう。
しかし、赤髪は実は抵抗がある。嫌いなんじゃない。ただ、血を連想させてしまい、なんとなく抵抗が出てしまうのだ。嫌いだったらすぐにでも染色しているだろうし。髪が痛むから嫌なんだが。
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