いち ‐新誕!佐倉明日奈!‐

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買い物が終わった俺達は、ゲーセンにいた。 「まぁ、今回はそんな長くいないさ」 「まぁ、買い物袋あるしな」 「あたし、あれやりたい!」 梓紗は早速、よくある落ちものゲーを指差す。 「はいはい。じゃ、まずそっち行くか」 梓紗ははしゃいだ感じでかける。…幼いとあんなに無邪気なんだよな。俺もそんなときがあった。 筐体に100円を入れ、スタートボタンを押す。 「えーっと、簡単モードでいいか?」 「うん!」 それを選択し、ゲームが開始する。 「アスラ、私はアレやって来るから」 「へいよ。フェンはどうすんだ?」 「たまには3D格闘でもやるかな」 「何で出来るんだよ。あれ無理ゲーだろ」 そしてフェンも離れていった。梓紗は適当にくっつけては消す、まさにパズルゲーム初心者でやりがちなことをしていた。 俺は溜め息混じりに自分の体をあちこち触る。 肌は白い。前よりも大分。腕や足も細くなり、弱々しく感じる。こういうのを華奢というのだろうか。後で意味を調べよう。 しかし、赤髪は実は抵抗がある。嫌いなんじゃない。ただ、血を連想させてしまい、なんとなく抵抗が出てしまうのだ。嫌いだったらすぐにでも染色しているだろうし。髪が痛むから嫌なんだが。
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