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それから約10分後、フェン達が戻ってきた。
「どうだった?」
「まぁまぁだったな」
「遂に26が達成できたわ!」
エリアが言っているのは最近はまったらしい音ゲーの事だ。可愛らしいキャラがたくさん出るため、子供にもやりやすいとかなんとか。
因みに梓紗は4ステージ目でゲームオーバーになり、今はアイスクリームを舐めている。
「さて、と。俺もやりますかな。そろそろアレクリアしたい」
「アレ、簡単じゃないか?初見で抜けたんだが」
「バカ言うな!あの配置嫌いなんだよ!」
そう叫んで一拍置いた後、誰かが近付いてきた。
「ん?さやかじゃねーか」
現れたのは俺のクラスの委員長、琴吹さやかだった。
「あら、いつものように荒らしてるの?」
「バカ言うなって。アイツみたいにわけのわからないことして遊んでるわけじゃねーから大丈夫だ」
アイツって…あ、俺か。片手プレイに超速プレイ、振り向きに何でもござれだ。……クリアできた曲数いくつだっけ?
「ところで、あなた達は誰?」
うわー、遂に呼ばれたよ。どうすりゃいい?…っても、『まだ』順応してくれるだろうし、正直に言うか。
「…アスラだよ。こっちは梓紗なんだ」
「へぇ………それ、本気以外の何物でもないのよね?本物ならぶっ飛んだ嘘つかないし」
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